『噺家の手ぬぐい』
2007年 05月 24日
うめももさくらです。
先日風呂敷の記事を書きましたが、風呂敷よりも個人的に使用頻度が高いのが手ぬぐいです。
タオルより乾きが早いのでキッチンでも使っていますし、食事の時にひざにかけたりもしますが、ハンカチのようにシワを気にせずさっとたたむことができます。
旅行好きの友人たちにも「タオル2本持っていくならタオルと手ぬぐい1本ずつがすぐ乾いてかさばらないのでおすすめ」と話しています。
このところモダンなデザイン、ポップなデザインの手ぬぐいもたくさん作られるようになりましたから、昔ながらの意匠、粋な図案のものと共に、ぜひ楽しんでいただきたいですね。
うももさくらでも梨園染め(戸田屋商店)の手ぬぐいを販売しています。
他の手ぬぐいも何枚か持っていますが、生地のやわらかさや色の冴えはやっぱりこちらのものがGoodです。
いつかうめももさくらのオリジナルも戸田屋商店さんに作っていただきたいです。
>>うめももさくら 和雑貨のページ
てぬぐい関連の書籍も何冊か出ていますが、うめももさくらスタッフのイチオシは最近出版された『噺家の手ぬぐい』です。
メルマガでお知らせしておりました藍染めのイベントの帰りに見つけて、回覧状態になっています。
『噺家の手ぬぐい』
五明樓 玉の輔 (著)
日東書院本社
表紙のデザインもきれいです。
歌舞伎役者さんのてぬぐいも興味深いのですが、笑いを日々追求している噺家さんのてぬぐいはさすがに面白いです。
おめでた柄や厄除けの柄はもちろん芸人さんらしく「頭ひとつ出るように」ということでキリンの柄だったり、「芸の芽が出るように」と芽の出た豆が並んだり、といったデザインも。
三遊亭金翔さんのは「KING」の王冠と「翔」の飛行機をモチーフにして英語表記が入っていて海外の方にも受けそう。
個人的に気になったのは口座に向かう足袋の足跡と座布団という柳屋三之助さんの手ぬぐい。
入船亭扇橋さんは光石の俳号を持っているそうで、「しあはせは 玉葱の芽の うすみどり」という自作の句と玉葱の絵が染められています。
たまねぎの皮ではななく芽のほうで染めができないものだろうかと考えてしまうのは職業病ですね・・・・
有名な漫画家に描いてもらったイラストも多いようです。
(藤子不二雄A、ちばてつや、石ノ森章太郎、手塚治虫(敬称略)他)
山口六平太が着物を着ていたりとどれも楽しいイラストばかりですが、黄桜の河童の絵で有名な小島功画伯の絵が使われている林家こん平さんのてぬぐいは、米どころ新潟の出身らしく稲穂を持った色っぽい女性が描かれています。
小朝さんのインタビューでは『ラクゴニメ』でもお馴染みの山藤章二さんに絵を描いてもらえるのは噺家さんにとってはステイタスで、大御所さんしか描いてもらえなかった、というお話や、古典落語のしみじみとしたものをやる時に漫画の手ぬぐいでは乗れないし、新作落語の時は派手染めの手ぬぐいで「やるぞ」という気持ちになるという小朝さんのお話も紹介されていました。
落語家さんの手ぬぐいは高座で紙入れや手ぬぐい、煙草入れになったりしますから、デザインも演じる人・聴く人の気持ちを左右するのですね。
単に意匠を凝らしているわけではないようです。
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先日風呂敷の記事を書きましたが、風呂敷よりも個人的に使用頻度が高いのが手ぬぐいです。
タオルより乾きが早いのでキッチンでも使っていますし、食事の時にひざにかけたりもしますが、ハンカチのようにシワを気にせずさっとたたむことができます。
旅行好きの友人たちにも「タオル2本持っていくならタオルと手ぬぐい1本ずつがすぐ乾いてかさばらないのでおすすめ」と話しています。
このところモダンなデザイン、ポップなデザインの手ぬぐいもたくさん作られるようになりましたから、昔ながらの意匠、粋な図案のものと共に、ぜひ楽しんでいただきたいですね。
うももさくらでも梨園染め(戸田屋商店)の手ぬぐいを販売しています。
他の手ぬぐいも何枚か持っていますが、生地のやわらかさや色の冴えはやっぱりこちらのものがGoodです。
いつかうめももさくらのオリジナルも戸田屋商店さんに作っていただきたいです。
>>うめももさくら 和雑貨のページ
てぬぐい関連の書籍も何冊か出ていますが、うめももさくらスタッフのイチオシは最近出版された『噺家の手ぬぐい』です。
メルマガでお知らせしておりました藍染めのイベントの帰りに見つけて、回覧状態になっています。
『噺家の手ぬぐい』
五明樓 玉の輔 (著)
日東書院本社
表紙のデザインもきれいです。
歌舞伎役者さんのてぬぐいも興味深いのですが、笑いを日々追求している噺家さんのてぬぐいはさすがに面白いです。
おめでた柄や厄除けの柄はもちろん芸人さんらしく「頭ひとつ出るように」ということでキリンの柄だったり、「芸の芽が出るように」と芽の出た豆が並んだり、といったデザインも。
三遊亭金翔さんのは「KING」の王冠と「翔」の飛行機をモチーフにして英語表記が入っていて海外の方にも受けそう。
個人的に気になったのは口座に向かう足袋の足跡と座布団という柳屋三之助さんの手ぬぐい。
入船亭扇橋さんは光石の俳号を持っているそうで、「しあはせは 玉葱の芽の うすみどり」という自作の句と玉葱の絵が染められています。
たまねぎの皮ではななく芽のほうで染めができないものだろうかと考えてしまうのは職業病ですね・・・・
有名な漫画家に描いてもらったイラストも多いようです。
(藤子不二雄A、ちばてつや、石ノ森章太郎、手塚治虫(敬称略)他)
山口六平太が着物を着ていたりとどれも楽しいイラストばかりですが、黄桜の河童の絵で有名な小島功画伯の絵が使われている林家こん平さんのてぬぐいは、米どころ新潟の出身らしく稲穂を持った色っぽい女性が描かれています。
小朝さんのインタビューでは『ラクゴニメ』でもお馴染みの山藤章二さんに絵を描いてもらえるのは噺家さんにとってはステイタスで、大御所さんしか描いてもらえなかった、というお話や、古典落語のしみじみとしたものをやる時に漫画の手ぬぐいでは乗れないし、新作落語の時は派手染めの手ぬぐいで「やるぞ」という気持ちになるという小朝さんのお話も紹介されていました。
落語家さんの手ぬぐいは高座で紙入れや手ぬぐい、煙草入れになったりしますから、デザインも演じる人・聴く人の気持ちを左右するのですね。
単に意匠を凝らしているわけではないようです。
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by umemomosakura-map
| 2007-05-24 14:42
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